H.P.B.著作の和訳を試みる & 関連の話題 blog

ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー (1831年 – 1891年) は、近代神智学を創唱しました。・・・主に彼女の代表作である「シークレット・ドクトリン」の和訳を試みています。

【秘密教義】第一巻から第三巻&関連の話題のURL

 

【秘密教義】第一巻 宇宙発生論

  スタンザ1
   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/06/12/204743

  スタンザ2

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/06/15/185754

  スタンザ3

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/06/19/072628

  スタンザ4

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/06/22/081016

  スタンザ5

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/06/25/202344

  スタンザ6

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/06/28/160902

  スタンザ7

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/07/01/110426

 

【秘密教義】第二巻 人類発生論 

 目次 

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/05/06/182718

 第一部

  予備的ノート(1)

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/03/144820

  予備的ノート(2)

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/03/152845

 

  スタンザのみ

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/02/25/142328

 

  スタンザ+抄訳1〜6

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/02/28/102515

  スタンザ+抄訳7〜12

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/02/094823

 

  《結論》より

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/12/132056

 

 第二部

   18章『堕天使』の神話、そのさまざまな面について(1〜4)

   (1) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/15/141504

   (2) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/27/165049

   (3) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/01/182437

   (4) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/01/184035

 

  21章 エノイキオン — へノック(1〜5)

   (1) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/13/143605

   (2) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/17/133140

   (3) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/18/105310

   (4) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/21/223225

   (5) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/25/085851

 

 第三部

  6章 歴史に痕跡を残す巨人族、諸文明、海面下の諸大陸。(1~4)

   (1) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/05/180000

   (2) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/09/161620

   (3) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/13/113842

   (4) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/14/083508

 

【秘密教義のオカルティズム】第三巻

 目次 

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/05/11/094153

 

 8章「エノク書」、エノクについて (1〜5)

   (1) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/03/195805

   (2) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/04/121251

   (3) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/08/134301

   (4) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/11/125205

   (5) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/12/130617

 

 第9章 ヘルメスとカバラの教義(1〜3)

   (1) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/25/085851

     (2) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/26/154544

     (3) https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/04/27/073818

 

 

関連の話題

 「人類が神になる日」byデニケンから、そして・・・秘密教義・宇宙発生論スタンザより・・・

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/04/142130

 備忘録ー初期神智学文献

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/03/02/205850

 

   H.P.ブラヴァツキーの名前が出てくる邦訳書ー地軸の変動、極について

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/05/19/210118

 

 神智学の大海  序文

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/05/31/221504

 神智学の大海  概略

   https://aquamarith.hatenablog.com/entry/2018/05/31/222324

【秘密教義のオカルティズム】 目次

 シークレット・ドクトリンの第3巻だといわれている「シークレット・ドクトリンのオカルティズム」の目次です。一つの項目ごとに一行使用すると四百五十行にもなってしまうので、序文、各章、論文ごとに、まとめて記載しました、項目ごとの区切りには「・・・」を使用しています。

 

 

  序文

 全ての聖典への一つの鍵・・・仮説は証明されなければならない・・・プラトンの教えの精神・・・自己矛盾をしている批判・・・アンモニウス・サッカスの人柄・・・ピタゴラスの継承者プラトン

 

  第一章

 予備的概説・・・中国の保護者たち・・・魔術のA.B.C.・・・魔術は、人類と同じくらい古い・・・知恵の木・・・オカルティズムは時代に勝利しなければならない・・・黒魔術実践・・・黒魔術と催眠術・・・自らの業績の上に立つ哲学

  

  第二章

 現代の批判と古代の批判・・・真の科学者に全ての敬意を払う・・・神話とは何か?・・・カルデア神託

 

  第三章

 魔術の起源・・・ヘルメスの文書・・・魔術の起源は何であろうか・・・シュロスのペレキュデース・・・数学的そして擬人感的な観点から見たカイン

 

  第四章

 イニシエート(秘儀参入者)の秘密・・・顕教の教えと秘教の教え・・・『創世記』の起源・・・聖書の『暗い格言』・・・かつてなされた完全犯罪・・・アジアの宗教は秘教の教えを公開している・・・智恵の宗教

 

  第五章

 秘密である理由・・・実践的なテウルギー(降神術)の鍵・・・存在のはしご・・・アデプト(熟達者)への 三つの道・・・人間は神である・・・イエスは輪廻を説く

  

  第六章

 実践魔術の危険性・・・名はシンボルそのもの・・・三母・・・聖書と言葉の奇術・・・モーゼとユダヤ

 

  第七章

 新しい瓶に入っている古いワイン・・・本物の前に現れた模造品・・・盗んだのは誰?・・・『聖書』の本性

 

  第八章

 『エノク書』・・・キリスト教の起源と基礎・・・『エノク書』とキリスト教・・・エノクは、人種を記している・・・象徴的『エノク書』・・・オカルティストは、『聖書』を拒まない

 

  第九章

 ヘルメスとカバラの教義・・・『カバラ』と『エノク書』・・・数と測り方・・・教義はあらゆるものに属している

 

  第十章

 アルファベットと数の、様々なオカルト体系解釈・・・数字と魔術・・・神と数字・・・世界言語

 

  第十一章

 中心点がある六芒星、即ち第七の鍵・・・オカルトの武器

  

  第十二章

 宗教に対する真のオカルティストの義務・・・キリスト教徒と非キリスト教のアデプト(熟達者)たち

 

  第十三章

 後のキリスト教アデプト(熟達者)たちと、その教義・・・不当な批判・・・永遠なる二つの立場

  

  第十四章

 シモンと彼の伝記作者イッポリット・・・崩れたバランス・・・『石』が『証拠』である

 

  第十五章

 聖パウロ、現代キリスト教の真の創始者・・・イニシエートたちによる法の廃止・・・パウロは、シモンに替わった

  

  第十六章

 ペテロは、イニシエートではなくユダヤ人のカバリスト・・・ペテロの座

 

  第十七章

 ティアナのアポロニウス・・・神秘的な教師・・・アポロニウスは滅びない・・・アポロニウスに関するメルヴィルの見解 ・・・アポロニウスは架空の人物ではない

 

  第十八章

 アデプトの伝記に隠されている事実・・・イエスとアポロニウス・・・イニシエート達の伝説・・・伝説の類似性・・・キリストの正体・・・重大な誤訳・・・イエスの秘密教義・・・十字架と受難 ・・・イエスの物語・・・原初的な女性・・・福音書カバラ的読み方・・・普遍的な教え

 

  第十九章

 アンティオキアの聖キプリアン・・・アンティオキアの魔術・・・妖術使いが聖者になった

 

  第二十章

東洋のグプタ・ヴィデヤー(隠れた智恵)とカバラ・・・神秘のなかの神秘・・・『ゾハール』の著者・・・カルデア人ヘブライ人・・・最初の人々・・・歴史に記されない多くの出来事・・・真のヘブライ語は失われている・・・ヘブライ語の秘教性は、原初的ではない・・・宝のなかの宝・・・一の中の三、と四・・・ 七つのセフィロト・・・盲人が盲人を導いている

 

  第二十一章

 ヘブライの寓話・・・ヘブライ人の聖書は存在しない・・・ヘブライ人のうちの幾人かはイニシエート・・・神の七つの創造・・・全ての寓意を解く七つの鍵・・・七つの創造に関するスタンザジェラルド・マッシーの言説・・・父と母

 

  第二十二章

 『ゾハール』における創造とエロヒム・・・建築者としての天使たち・・・エロヒムとは誰のことか?・・・モナド、一対と三つ組 ・・・創造者なる神・・・ホストである神

 

  第二十三章

 オカルティストとカバリストについて、何を語るか・・・太陽の神秘

 

  第二十四章

 科学とオカルト天文学における現代のカバリストたち・・・海王星の位置づけ・・・無からの創造・・・星に天使は住んでいるか?

 

  第二十五章

 東洋と西洋のオカルティズム・・・原初物質・・・大いなる深み・・・創世記における混沌・・・人類の聖書・・・混沌は神であり、しかもコスモスである・・・百八(つ)

 

  第二十六章

 偶像とテラフィムたち・・・テラフィムによる占い棒の発見・・・ヤハウェとテラフィム・・・月の偶像

 

  第二十七章

 エジプトの魔術・・・パピルスの証拠・・・象徴とその解読・・・再生と移住・・・エジプトのホウス ・・・エジプトにおける憑依・・・魔術における二つの儀式・・・不思議な像・・・ローマ人―誠実な者たち

 

  第二十八章

 神秘の起源・・・天界を垣間見る・・・民衆の宗教的意識の成長・・・真の司祭意識・・・エジプトの司祭者たち・・・公開と隠蔽・・・アトランティス人たちの退化

 

  第二十九章

 太陽イニシエートの試み・・・ヴィスヴァカルマとヴィカルタナ・・・光の伝播・・・メイソンリーとイエズス会

 

  第三十章

 『太陽イニシエート』の神秘・・・神としての太陽

 

  第三十一章

 神秘の対象・・・神顕現と諸神秘・・・メイソンリーと神秘

 

  第三十二章

 神秘の痕跡・・・キリストスとキレストス・・・ナラダの象徴体系・・・エジプト人のイニシエーション・・・自らを供物にする犠牲者・・・オルフェウス

 

  第三十三章

 ヨーロッパにおける最後の神秘・・・失読症とビブラクテ ・・・エジプトの教え

 

  第三十四章

 後のキリスト教徒が継承する神秘・・・根本人種・・・偽グノーシス派・・・アンモニオスの教え・・・苦難と危険・・・新プラトン学院

 

  第三十五章

 太陽と星々の象徴・・・円舞・・・キリスト教徒の星辰崇拝・・・征服者ミカエル・・・キリスト教の太陽神

 

  第三十六章

 ペイガン(異教徒)の恒星崇拝と天文学・・・惑星天使・・・天の車輪・・・プロメテウスの神秘

 

  第三十七章

 星の魂ー普遍的な太陽崇拝・・・キリスト教の星辰崇拝・・・他に類のない告白

 

  第三十八章

 占星術と星辰崇拝・・・占星術の防衛・・・占星術はその後の悪化した・・・卓越した弟子

 

  第三十九章

 周期と化身・・・成就されていない預言・・・周期の秘密

 

  第四十章

 周期の秘密・・・ナロス ・・・古代のヴェーダ・・・天の歌の証言・・・マッケイの議論

 

  第四十一章

 化身に関する教義・・・全ての化身は現れである・・・自発的な化身・・・枢機卿クザ・・・七光線・・・特別な機会・・・星界の高み

 

  第四十二章

 七つの基本原理

 

  第四十三章

 ブッダの神秘・・・シャンカラチャリヤ・・・ブッダは転生出来なかった・・・フラー説明・・・犠牲・・・シャンカラチャリヤは今もなお生きている

 

  第四十四章

 ブッダの生まれ変わり・・・ヴァジラダーラ・・・生きている仏たち・・・ヴェールの裂け目

 

  第四十五章

 ブッダの未発表の教え・・・誤った見解

 

  第四十六章

 ニルヴァーナ(涅槃)解脱・・・アーカーシャ・・・物質は生きている・・・盲目的な信仰は期待されていない・・・絶滅が、何を意味するか

 

  第四十七章

 秘密の書『ラム-リンの書』と『ジャーンの書』

 

  第四十八章

 アミタブッダ、観世音、観音―『ジャーンの書』とツォンカパは何と語ったか

 

  第四十九章

 中国のツォンカパ・・・失われた言葉・・・チベットの予言

 

  第五十章

 いくつかの誤解の修正・・・仏教の誤説・・・神秘的な地・・・不合理な結論・・・唯物論的な東洋学者・・・チベットにおける仏教の導入

 

  第五十一章

 『目の教義』と『ハートの教義』・・・スウェーデンボルグの主張・・・『誰か』なる神・・・いまだに誤説・・・アリーヤサンガ

 

 

 オカルト哲学に関する論文

   論文−1

 ノート・・・警告・・・ロータスの中の宝石・・・ピタゴラスの三つ組・・・七つの符合する内容・・・諸人種と人間の相関関係・・・人間そしてロゴス・・・宇宙、スピリチュアル、そして身体のセンター・・・女性とアルケミー・・・音と色・・・一週間への曜日の割り当て

 

   論文−2

 ひとつの説明・・・占星術と月の週・・・見える音、そして聞こえる色・・・惑星そして人間の身体・・・惑星と能力・・・魔術師サイモンマグス・・・アイオーンのシリーズ・・・三倍のアイオーン・・・魔術と奇跡・・・魔術それは神の科学・・・七つの階層・・・起源・・・色と本質・・・原初的七・・・階層と人・・・知恵と真実

 

  論文−3

 オカルトの秘密・・・自然の光と暗闇・・・自然の良い性質フォース・・・『七つの本質』・・・オーリック卵・・・七つのタットワのうちの五つ・・・タットワ・・・エソテリックとタットワのタントラ表・・・ハタ・ヨーガとラージャ・ヨーガ・・・第七の感覚の目ざめ・・・マスター・チャクラ・・・人間ハープ(竪琴)・・・マナスの二元性・・・生と死者・・・利益を得ている不死・・・光と生命・・・二つのエゴ・・・魂の死・・・低位魂の転生・・・入り口の上の居住者・・・言葉・・・神聖な目撃者・・・付録・・・マントラ熟練者・・・色とスピリチュアルな音・・・音階・・・口伝の覚書・・・入り口の上の居住者・・・恐れと憎悪・・・三角形と四つ組・・・プラーナとアンタカラナ・・・身体の聖なる中心・・・アーカーシャは自然のレコード盤・・・宇宙意識・・・アストラル界の分割・・・宇宙界・・・分化・・・人々とピトリ・・・想像力のパワー・・・周期の戻りとは何か・・・タラスとロカス・・・意識の階級 ・・・人のロカス・・・スヴァローカにあるヨーガ行者たち・・・意識と自己意識・・・意識の目盛・・・振動と印象・・・キリストスの磔・・・頭上へ昇る・・・キリストとアポロニウス・・・創生・・・カルマ効果・・・クリヤシャクティの火・・・責任とエゴ・・・アストラル体の機能

  

   ------------------------------------------

 

追記・・・第五十一章より後に書かれている論文について(原書から抜粋・翻訳)

 H.P.Bによって書かれた論文1,2,3は、私的に編纂されて生涯にわたって使用されており、これらは先々出版するという考えで書かれていました。論文1,2,3は一般読者のためというよりも学徒向けのものであり、慎重な研究と思案に報いるものです。 『口伝の覚え書』は彼女の数人の弟子によって書きとめられて、彼女によって部分的に修正されましたが、それらは断片的な特徴を和らげる試みはありませんでした。彼女は最初に書きとめたものを基にして、それらに類似した論文を作るつもりでしたが、健康を害していて不可能でした、そのような状況なので、限られたサークルのみに公開を制限することを条件とする彼女の意見に弟子たちは同意して公開することになりました。

 

アニー・ベサント

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 ☆原書として、Kessinger Pub Co【Occultism Of The Secret Doctrine】 を参照しました。

 

【秘密教義】第二巻 人類発生論 目次

第二巻 人類発生論

 予備ノート

  太古のスタンザと先史時代の四大陸

  永遠の神聖な地

  ヒュペルボレア大陸

  アトランティス大陸

  北極は熱帯だった

 

 第一部 人類発生論

  ジャーンの書からのスタンザ

 スタンザ1.知覚をもつ生命の始まり

   人間、即ち第三のロゴス 

   人類を見張る天の統治者たち

   親なる星々と姉妹諸惑星

   三種の光

   創造の回数

   天における最初の戦い

   ノアの大洪水前の二人の天文学者

 スタンザ2. 援助を受けなかった自然は創造に失敗する

   混沌の怪物たち

   『二重のドラゴン』

   炎たちとはだれのことか?

   ヒンドゥーバラモン(ブラフミン)たちの年代学

   不死の種族

   宇宙創生論、聡明な計画

 スタンザ3. 人を創造しようとする試み

   創造に携わる者たちのさまざまな階級

   人間は、動物の姿をした神である

  『火』、『火花』、そして『炎』

 スタンザ4.第一根本人種の創造

   神々とデーモンたちのピトリたち

   プロメテウスは何を象徴しているか?

   トールのハンマー

   神聖な反乱

   人間の父なる太陽

 スタンザ5. 第二根本人種の創造

   ヒラムの秘密活動

   根本人種の副産物

   レダ、カスト-ルとポルックス

   両性具有者ヤハウェ

   ユダヤの神の名

 スタンザ6. 『汗-生まれ』の者たちの発達

   両性具有者たちの自己増殖

   無垢な第三根本人種

   大洪水とノアについての若干の話

   さまざまな洪水

   箱船の象徴

   1800万年前に人間は存在していたか?

   自発的な世代

   プラーナ文献による太陽系

   炭酸の大洋?

 スタンザ7. 亜神性なる者から最初の人種まで

   モナドと周期

   暗示的説明  

   催眠術をかけられた聖者

   『汗-生まれ』の者と両性具有者たち

 スタンザ8. 哺乳類の進化、最初の堕落

   太古の動物学 

   マインドをもたない人間たちの罪

  これまで述べた事に対する、いかなる反論があるか

 スタンザ9. 人間の最期の進化

   中国の毛深い人々

   両性の分離

   最初の言語

  楽園、ヘビたち、そしてドラゴンたち

   大学としてのエデンの園

   空飛ぶラクダたち

   魔術の二つの学校

   飛翔するドラゴンたち

  神の子たちと聖なる島

   アトランティスの魔術師たち

 スタンザ10. 第四人種の歴史

   マヤ族のあいだに伝わる神秘

   サタンの神話

   マハスラとサタン

   人間は、神の淡い影である

   ヴァシシュタの呪い

  プラーナ文献と聖書の創世記にある太古の教え

   脚のない地面を這うものから人間へ

   人類と動物の胎児の起源

  初期の根本人種の展望

   当然の『堕落』

   クロノスが象徴するもの

 スタンザ10. 続き

   ゴールデン・エイジ(黄金時代)

   デビルたちの外見は人間

   巨人族は作り話か?

   七名の無垢な若者

   チベットのリリト

   根本人種のすべてが人間とはいえない

  第三の目をもつ種族

   オカルト生理学

   目の進化

   第三の目は、今では松果腺になっている

  人類の最初のマヌたち

   最初の四つの根本人種

   『魚』の秘教的な意味

 スタンザ11. 第四・第五人種の文明と崩壊

   人類の堕落

   アトランティスは今では海床になっている

   気象変動

   象徴の読み方

   大洪水前のブッダたち

  一つ目巨人族の滅亡と巨人族の証としての巨石建造物

   生きて、話し、うごく巨石たち

   神は人になる

 スタンザ12. 第五人種とその神聖な教師たち

   天文学的なドラゴン

   異なる象徴体系におけるヘビとドラゴン

   恒星と宇宙の象形文字

   私たちの聖なる指導者たち

   サタン的神話の起源

   ノアはカビルであった、それゆえ、ノアはデーモンだったはず

   極地と水没した諸大陸についてのペルシア最古の伝説

   ギリシアとプラーナ文献の伝承に基づく西欧の考察

   哲学的観点から見た『呪い』

 補足 スタンザ12からの詩句についての注釈からの断片

   アトランティスについての最古の記録

   アトランティス滅亡

   根本人種、亜人種、そして民族

 むすび

 

  第二部 世界-宗教における太古の象徴

 あらゆる聖典のなかに確認される秘教の教義

 16. アダムーアダミ

     カバラ的な四人のアダム

 17. 『至聖所』、その荒廃

     キリスト教の象徴

     『四つ顔』のブラフマー

     古いヤハウェと新しいヤハウェ

 18. 『堕天使』の神話、そのさまざまな面について

     邪悪な霊とは: 誰なのか、何者だろうか?

     光の神々は闇の神々から現れた

    『天の戦い』の多くの意味

 19. プレローマはサタンの隠れ家なのか?

     ヤハウェの名をかたる霊

     大いなる神秘

     ロゴスとサタンは同一存在

 20. 巨人プロメテウス

     彼の起源は古代インドにある

     彼があたえた恩恵

 21. エノイキオン―エノク

 22. 神秘名イアオ(IAO)とヤハウェの象徴

     十字と円

     物質のなかへ転落した十字

 23. グノーシス派文献のなかのウパニシャド

     永くない時間

     神聖な自己の智慧

 24. 十字とピタゴラス学派のデカド(10)

     ポセイドンの五人の援助者たち

     数字6の神秘

     十字とキリスト教の後智慧

 25. ヘブドマド(7つ)の神秘

     サプタパルナ

     テトラクテュスと七角形の関係 

     ヴェーダ文献における七元素

     顕教の著作における七

     天文学、科学、魔術における七

     エジプト学者たちの七つの魂

 

  第三部 補遺:科学と秘密教義の対比

 1. 太古の人類学、あるいは現代の人類学のどちらか?

     オカルトと現代の教義

     科学は、あらゆる問題について沈黙する

 2. 人類の祖先は科学によって提案されている

     繁殖に見合った多様な方法

     猿人をさがせ

     柔軟に変化する魂と意識をもつ神経-細胞

     私たちの『父なるバティビウス』の原子

 3. 人間と類人猿の化石

     ダーウィン主義者の克服できない難問

     『痕跡器官』についての論争

     フェートゥスにおける『典型的な歴史』

     頭蓋骨の証拠

 4. 地質学的期間の長さ、人種の周期と太古の人間

     セイスの年代学の略図

  (a)地球の年齢についての考察

     アデプト―天文学者

  (b)諸惑星の連鎖とその多様性

     意識の諸状態

     聖書に書かれている諸世界

  (c)秘教的地質年代

     生命の平行性

     二つの科学の対比

     旧石器時代の(動物画家)ランドシア

     アストラル人間が解決策  

     カバラ主義者たちと科学

 5. 生物における組織の進化と創造の中心

     ディヤーニ・チョーハンたちと彼らの中心

  (a)哺乳類の起源と進化

  (b)ヨーロッパの旧石器時代の諸人種―何処へ、どのように広がっていったか

 6. 歴史に痕跡を残す巨人族、諸文明、そして海面下の諸大陸

     神秘的な国

     七つの安息日

     『啓示』と『秘密教義』

     ドルイドの石

     巨人族

     マズダー教の『七つの地球』

  (a)聖なる島々についての記述

     アトランティスの遺産

     神を生んだ地

     名前のパワー

     カエルスとテラの子たち

     ニオベと彼女の子たち

     時の諸周期

     幽閉された巨人族

 7. 海中に没した大陸がいくつかあったという科学的、地質学的な証拠

     地質学によって確認されたオカルティズム

     フローラの根拠

     民俗学にとって必要なアトランティス

     自らの頭上に落ちる正義の女神アストラエアー

     南洋の島々の間の相互交流

     言語の証拠

     ラゴンはフリーメイソンの象徴を説明する

     真理へのふさわしい前奏曲的な結末

  

  ーーーーーーーーーーーー   

【秘密教義のオカルティズム】 — 第9章 ヘルメスとカバラの教義、『カバラ』と『エノク書』など・・・(その3) 

  <初版1897年発行> 

  ーー 数と測り方。ーーー教義はあらゆるものに属している。ーー

 

         シークレット・ドクトリンのオカルティズム

            (第3巻) ― 第9章

 

                     H.P.ブラヴァツキー 原著

                                                        アニー・ベサント    編著

                                                  Aquamarith (ハテナ名)    訳

                <[角括弧]はアニー・ベサントによる追補>

                    <[各単語] はaquamarithによる追補>

 

 ◎数と測り方

 歴史はこうして古代の神秘に捕らわれ、後に19世紀の大スフィンクスになったのである。唯一、歴史がそれを認めるか否かにかかわらず、その謎を解き明かそうとする、あまりにも愚鈍な質問者を退ける代わりに、スフィンクスが水浸しにされて滅びるという、推測の海に分け入る前に、歴史は現代のオイディプスによって冒涜され叩き潰されるのである。これは出し惜しんだ末に開示されたのであろう、だが秘密の教えを貫いたこと、加えて真面目で学識のある象徴学者や幾何学者によって、今では明らかになったのである。

 シンシナティの教養のあるメーソン、ラルストン・スキナー氏が、「聖書のヤハウェ」の普遍的な神の謎を否定するような不信心な方法で、解き明かした著書が「ヘブライ・エジプトの神秘の鍵」である、さらにオハイオ州出身の、ある紳士を会長として4人の副会長を立てた学会が設立された。副会長のうちの一人は有名な天文学者でありエジプト学者でもあるピアッツィ・スミスである。

 

 スコットランドの王立天文台のディレクターであり、「ファラオ名のついた偉大なピラミッド、人道主義的事実とその驚異、神秘とその教え」の著者は、メイソンであるアメリカの著者と同じ問題を証明しようとしている、即ち英国の測量体系は、古代エジプト人がピラミッドを建設する際に使用したものと同じであるか、あるいはスキナー自身の言葉では、ファラオの『測量の基礎』が『イギリスのインチと古代のキュビット』を起源としていたというのである。そういった“起源”はもっと多くあり、"次の世紀の終わりまでに完全に実証されるだろう。

 

 西洋の宗教のすべてが測量、幾何学的図形、時間計算に関連しているだけでなく、主な存続期間は歴史的な人物殆どを基準にしている、しかし後者は実際に天と地なのであり、インド・アーリア人の天と地だけに関係していて、パレスチナのそれらではない。*(13)

 

 聖書に登場する、ほぼすべての人物の原型は、インド初期の神々に求めるべきである。それは、『マインド生まれ』のブラフマーの子たち、というよりディヤーニ-ピタラ(『父なる神々』)の子たち、『光の子たち』であって、彼らは『地球の子たち』 である族長を誕生させたのである。

 マナ・スムリティ[Mana-Smriti] が語っているように、リグ・ヴェーダとその3姉妹編ヴェーダが『火(アグニ)、空気(インドラ)、太陽(スーリヤ)から搾取された』、ものであり、旧約聖書は、一部はエジプト、さらにもう一部は - バーンズ・ケネディ大佐の言説によれば『起源から学ぶサンスクリット文学とバラモンの座』のようであり - バビロニアヘブライ・カバリストの最も独創的な頭脳から、まさしく『搾取された』ものであり、そのような転写の一つが、アブラムまたはアブラハムであって、それらの懐 - 『雲の中の天』即ちアブラとして局地化され -すべての正統派のユダヤ人が死後に集まることを望んでいるということであった。*(14)

 

 アブラハムからエノクのタローまで、かなり隔たりがあるようだが、両者は一つ以上の繋がりにより密接に関係している。ガファレルが示したように、七枚が三組 [即ち21枚]で構成されているタローの21番目 [『世界』のカード] の鍵となる4つの象徴的な動物は、アブラムの父テラが考案、崇拝し「ウリムとトンミム」の神託において用いられたユダヤ人のテラフィムである。さらに、天文学的にアブラハムは太陽-度量単位であり、太陽の一部であるのに対して、エノクはヘルメスやトートと同程度に太陽の運行年である。そしてトートは数値的に『モーセまたはヘルメスと同等であった』、『これらの下位領域の主も、知恵の教師として尊敬されていた』と同じメイソンの数学者が私たちに語った。

 そしてタローは、ローマ教皇の最新の教書によれば、『地獄の発明』 であり、メイソンリーやオカルティズムと同じであり、その関係は明らかである。タローは実際にそういった登場人物の恒星への変容およびその逆の謎を含んでいる。『エノクの輪』は古代の発明であり最古のものは、中国で発見されている。エリファス・レヴィによれば、そこには民族は存在しないが、それがあったと言う、その真の意味は、最高の秘密として保存されていた。それは普遍的な相続財産であった。

 

◎教義はあらゆるものに属している

 エノク書(彼の輪)も、ゾハールも、他のいかなるカバラ的な書も、ユダヤの知恵だけを含むものではないと、我々は見る。

 

  したがって、教義そのものは、幾千年紀の思想の結果であり、太陽のもとにある、すべての国のアデプトたちの共有財産である。それにもかかわらず、ゾハールは、その主題に関する他のどの研究よりも、実際的なオカルト主義を教える、ただしそれは、様々な多くの批評家によって翻訳されたのではなく、その余白に書かれた秘密の記号による教えである。

 それらの記号には隠された指示が含まれているのであり、それらは決してイニシエーションしなかったヨセフスが形而上学的解釈と明白な不条理を完全に信じ、彼がそれらを受け入れたように、滅んだ文字を信じて伝えた。*(15)

 

 脚注ーーーーーーー

*(13) 「グノーシス派とそれらの遺物」の著者C.W.キングは、その書の(13頁)で、ブラフマーとアブラムの名についてこのように述べた、『この人間、Seir Anpin、の姿は、243の数で構成されていて、‘アブラム’の名の諸文字は数的な価値を意味しており、天体の階層における序列を表している。実際には、ブラフマーとアブラムの名は数値的には同等である』

 このように、秘教の記号体系の心得の一つである、ローカ-パーラ*(八柱のヒンドゥー神によって擬人化された羅針盤の4つの主要な方位と、その中間の方位)にアブハラ- (マタンガ)という名のインドラの象と彼の妻アブハラムが見つかるが、何の不思議も見当たらない、見方によれば、アブハラは知恵の神である、なぜなら、シヴァによって切り捨てられた知恵の神ガネーシャ(ガナパティ)の頭に取って代わったのがこの象の頭だからである。

 今やアブラは“雲”を意味し、それはまたアブラムが、おそらく住んだであろう都市の名でもある。逆から読むと、『4つの都市であるアルバ(キルヤト)・・・アブラ[Abra]の綴のあとにmをつけたのがアブラム[Abram]であり、そしてアブラ[Abra]を逆から読めばアルバ[Arba]である。』(ヘブライ・エジプトの神秘の鍵)。著者はサンスクリット語でアブラの意味を『雲の中に(の)』と追加した、そのことでアブラムの宇宙天文学の象徴は一層明白になるからであろう。これらはすべてサンスクリット語の原本で読むべきである。

*(14)  これらの理論と推測を拒絶される前に - つまり我々がそのようなことを喜んで受け入れる前に – 次の幾つかの点を説明しておくべきである。(1)エジプトを去った後、エホバによって族長の名前がアブラムからアブラハムに変えられたのはなぜなのか。(2)なぜサライが同じ原則でサラになるのだろうか(創世記、17章)。 (3)名前の奇妙な偶然の一致はいつからなのか? (4)アレクサンダー・ポリヒスターは、なぜアブラハムがカマリナあるいはウリアといった占い師たちの都市で生まれ、天文学を創り出したと言ったのだろうか? (5)「アブラハムについての回想は、ヤコブの祖父より少なくとも3千年遡る」とブンゼンは言う。(歴史上でのエジプトの位置、五章35)

*(15)  イシス・アンヴェールド、第二巻 p350.

 

 第3巻第9章 終わり

ーーーーーーー

☆原書として、Kessinger Pub Co【Occultism Of The Secret Doctrine】 を参照しました。 

【秘密教義のオカルティズム】 — 第9章 ヘルメスとカバラの教義、『カバラ』と『エノク書』など・・・(その2)

  <初版1897年発行>

   ーー “カバラ”と“エノク書”ーー

 

       シークレット・ドクトリンのオカルティズム

            (第3巻) ― 第9章

 

                     H.P.ブラヴァツキー 原著

                                                         アニー・ベサント  編著

                <[角括弧]はアニー・ベサントによる追補>

                         <[各単語] はaquamarithによる追補>

 

 ◎“カバラ”と“エノク書

「イシス・アンヴェールド」*(7)の記述の中に、読者は「ゾハール」の著者、偉大なカバリスト、サイモン・ベン・ヨカイに関して、ここで掲げられる以上の豊かな情報を見つけるであろう。彼は秘密の知識と 『ことば』 を確実に受け入れるメルカバーを所有することが知られていた、その為に彼の生命は危険にさらされ、荒野に逃げなければならなかった、彼は忠実な弟子たちに囲まれ12年間洞窟に住んでいたが、その場所で予兆と驚異のまっただなか亡くなった。*(8)

  

 彼の「秘密教義」あるいは彼の言う「秘密の智慧」の起源に関する教えは、東洋で見つかるものと同じであり、例外は惑星の聖霊たち、即ち大勢の長に対して彼は 『神』と名付けたことであり、神自身がその知恵を、特定の数の「選ばれた天使たち」に最初に教えたと言っているのである、一方、東洋の教義では、その言い方は異なっている、

次にそれを見ていく事にする。

 

 私たちの前に、神聖な「エノク書」とタロー [(Taro)タロット(カード)のこと] (ロータ)に関する統合的でカバラ的な研究文献がある。 私たちは、ある西洋のオカルティストの写本のコピーから引用する、そしてそれは、次のような言葉で始められていた、

 

 一つの「法則」、一つの「本質」、一名の「行為者」、一つの「真理」、そして一つの「ことば」しか存在しない。上にあるものは下にあるものに似ており、あるものすべては量と平衡の結果である。

 

  エリファス・レヴィの格言と、この三つからなる碑文は、東洋と西洋の間の「秘密科学」に関して思想の一致を示している、同じ写本で語っているのは、

 

  隠された物事の鍵は、聖域の鍵である。これは「神聖な言葉」であり、アデプトにオカルティズムとその神秘への最高の道理を与える。それは哲学と教理の真髄である。それは「アルファ」であり「オメガ」であり、それは光、生命、そして普遍的な智慧である。

 

 聖なる「エノク書」のタロー [Taro] 、またはロータ [(Rota)タローの逆読み] は序文であり、さらに次のように説明がなされる。

  この書による太古の昔は、時間という闇のなかで失われた。この書はインド起源のものであり、モーセの時代よりはるかに遡る。・・・それは最初、純金と高価な金属で出来ていたが、後になって分散された葉の上に書かれていた・・・それは象徴的であり、それらの組み合わせは「霊」のすべての驚異にそれらを適応させた。 時代を経て変化したにもかかわらず – 奇妙なものに対する無知には感謝するしかない – なぜなら、その原型や最も重要な原初の外観が保存されていたからである。

 

 これは現在「エノク」の「タロー」と呼ばれる「エノク」の「ロータ」である、ド・メルヴィルは、これは『邪悪な魔術』のために使われた手段であり、『大洪水時の破壊から逃れた金属板 [或いは複数の葉]』 だと仄めかし、カインに帰するものとした、私たちも、そのように理解したのである。この「大洪水」が『普遍的』ではなかったという単純な理由により、それらは「ノアの大洪水」を免れたのであった。

 

 そして、それは『インド起源』と言われる、なぜならアトランティス最後の拠点が最終的​​に破壊される前の、「第五根本人種」の「第一亜人種」であるインド・アーリア人に、その起源があったからである。しかし仮に、それが原初のヒンドゥー教徒によって創られたとしても、それが最初に使われたのはインドではない。その起源はもっと古く、雪に覆われた山脈であるヒマーレを越えてまで、その跡を辿らなければならない。地理学者達とキリスト教神学者達の双方が絶望したのは、それが誰も見つけることができない神秘的な地域で起こったたということである - その地域は、バラモンの「カイラサ」がある場所「スメール山[須弥山]」、そしてギリシア人によってパロパミサスに変えられた「パミール」、即ち「パールヴァティ」の場所で生まれた。*(9)

  今もなお存在するこの土地の周辺で、エデンの園の伝承が確立された。これらの地域から、ギリシア人はパルナサスを手に入れた、そしてほとんどの聖書的人物がそこから登場していた、その一部は彼らの時代の人々のなかに、一部は半神たちや、英雄たちとして登場し - ごく僅かな一部が – 前者の天文学的な二役として – 神話の中に登場した。伝説によればアブラムはカルディアのブラフマンの一人であり、彼の神々を否定し、後にカルデアのウル(『町』?)を離れ、ア-ブラムス*(12)(あるいはア-ブラハム)『非-ブラーマン』に名を変えた後、移住した。

 

 アブラムが『多くの国の父』になったことは、このように説明される。オカルティズムの学徒が自らのマインドに留めておかなければならないことは、古代万神殿(聖書のそれも含む)のすべての神と英雄は、物語として相互に同時進行する三つの伝記をもっている、各々は英雄という特徴で - 歴史的、天文学的、完璧に神話的 – ひとつに結びついている、そして最初の二つの真実を一つ、あるいはそれ以上の象徴に集約させることが、物語のなかの荒々しさと不調和を取り除くことに役立っている。地域ごとに、天文学的、霊的な出来事さえ一致するようにされている。

 

脚注ーーーーーーー

*(8) 彼の死の際に起こったとされる驚異的な記録は多い、だが私たちは彼の死という言葉に対する言い換えをむしろ言うべきである。 彼は他の人のように死ぬことはなかった、そして突然姿が消えてしまった。眩しい光が洞窟内を光輝で満たしている間に、彼の体が降りたのが見えた。この天空の光によって、いつもの暗い洞窟が薄暗がりへと変わったとき、ギンズバーグは『イスラエルの弟子たちはイスラエルの灯具が消滅したと知っていた』と唯一述べている。彼の伝記作者は、彼の葬式の準備の最中に天から声が聞こえたと私たちに話した、そして彼の埋葬時の棺が準備された深い洞窟に降ろされたとき、炎が上がり、力強い威厳のある声でつぎの言葉を発した、「彼は地震を引き起こした、 王国は揺らめく!」と。

 *(9)  ポーコックが、ドイツ語の「天」、「ヒンメル」は「ヒマラヤ」から派生した言葉だとしたことは全くの間違いではなかったであろう。ギリシア語の天(コイロン)とラテン語の「コエルム」の父はヒンドゥーのカイラサ(天)であることも否定できない。

 *(10) ポーコックの「ギリシアの中のインド」、そしてパルナサス山の由来を、ヒンドゥー教徒禁欲主義者の枝や葉で出来た小屋、半分の神社、半分の居住地のパルナサとする彼の主張を参照。

『「パー・オ・パミサス(バーミアンの丘)の一部はパルナッソスと呼ばれている。』 これらの山々はデヴァニカ(大地の神々)と呼ばれている。なぜなら、それらは『地の神々』と呼ばれる神々やデーヴァたちで満ちているからである。プラーナ文献によれば、彼らは葉で作られた、パルナサスと呼ばれる小屋やあずまやに住んでいた。 (パルナス)、 "p.302。

 *(11) まさにローリンソンは、初期の神話とバビロンとカルデアの歴史に関するアーリア人ヴェーダの影響を確信している。

 *(12) これはシークレット・ドクトリンによる肯定であり、受け入れられるか否かはどちらでも良い。 アブラム、イサック、ユダは、ヒンドゥーブラフマー、イクシャヴァークとヤドゥに酷似している。

 

つづく

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 ☆原書として、Kessinger Pub Co【Occultism Of The Secret Doctrine】 を参照しました。 

【秘密教義のオカルティズム】 — 第9章 ヘルメスとカバラの教義、『カバラ』と『エノク書』など・・・(その1)

  <初版1897年発行>

   シークレット・ドクトリンの第3巻だといわれている「シークレット・ドクトリンのオカルティズム」の前書きで、アニー・ベサントは次のように記していたー

   H.P.Bから私に与えられた原稿を、それぞれ別々の章として取り上げ、可能な限り順番に並べている。文法上の誤りの訂正と明らかな非英語的な慣用句を除いた以外、原稿はH.P.Bのものである。 それ以外の記述箇所はマークを付けて保存してほしい。いくつかのケースで、私が補った箇所があるが、そのような追加は[角括弧]で囲まれ、テキスト本文と区別できるようにした。・・・これらは秘密教義の第3巻の一部として出版するために私の手に渡された・・・この巻はH.P.Bによって残された論文を完成させる。・・・ (再掲載)

  

         シークレット・ドクトリンのオカルティズム

            (第3巻) ― 第9章

 

                     H.P.ブラヴァツキー 原著

                                                          アニー・ベサント 編著

                  <[角括弧]はアニー・ベサントによる追補>

                      <[各単語] はaquamarithによる追補>

 

ヘルメスとカバラの教義

カバラ』と『エノク書

数と測り方

教義はあらゆるものに属している

 

 ◎ヘルメスとカバラの教義

 ヘルメスの宇宙発生論は、モーゼの体系と同様に密かに隠されている、しかし表面的には「神秘科学」そして「現代科学」と比較しても、はるかに調和している。 三重に偉大な「トリスメギストス」は、『形のない先在的な物質から世界を形作った手は、手ではない』と言う。

 それに対して創世記は 『世界は何も無いところから創造された』と答える、だが、「カバラ」はその冒頭の文でその意味を否定する。カバリストたちはインド・アーリア人よりも、そのような愚かな言行を認めなかった。彼らにとって「火」、「熱」、そして作用(動き)*(1)は、先在した物質による世界形成の主な手段になった。

 ヴェーダーンタ哲学者の用語であるパラブラフマンとムーラプラクリティは、カバリストの用語であるアイン・ソフとシェキーナーの原型である。アディティはセフィラの本来の型であり、そして、プラジャパティはセフィロトの兄たちである。

 

 現代科学の星雲理論にかかわる全ての謎は、古代教義の宇宙発生論で解明され得る、そしてそれは、『冷却の原因が収縮であり、収縮の原因が熱である、したがって冷却は熱を引き起こす』、といった非常に科学的であるが逆説的な説明であり、それは世界の特に我々の太陽と太陽系の形成の主要な作用として示される。

 これらすべては、隠された意味の鍵を持つ者のために、『ヤハウェ・エホバ・万軍』と署名されており、32の素晴らしい智慧の「道」を含む、セフィール・イェツィラーの小さなコンパス [セフィロトの樹] に収められている。

 

 創世記の最初の詩句の、独断的あるいは神学上の解釈に関して、同書で適切な回答がされている、それは「三つの母」すなわち(空、水、火)について、筆記者はそれらがバランスを取っていると語る、それは、

 

 天秤のひとつに善が、もう片方に悪が乗せられ、それらの間に指針が揺れ動く。

 

 「一なる永遠」そして「絶対存在の神」の秘密の名前のひとつは、あらゆる国において同一であり、様々な言語で今日まで音声学的類似点を保っていた。

 ヒンドゥーの神聖な音節の「オーム」は、ギリシアでは「アイオーン[‘Aἰών]」に、ローマでは「アエウム」または「パーン」すなわち「すべて」になった。『30番目の道』は、セフィール・イェツィラーで『収集協定[gathering understanding]』と呼ばれている、

 なぜならば

 それによって、星々と天上界の諸星座宮のアデプトの見解が集まり、そして彼らによる諸軌道の観測が科学の完成になる。

 

 最後の32番目は、『奉仕協定 [serving understanding] 』と呼ばれる、そう呼ばれた訳は、多数の彼らによると、7惑星の働き[work]に奉仕している全ての采配者役[ディスポーザー] だからである。

 『働き [work]』とは秘儀参入であり、その際に『7惑星』と関係があるすべての神秘は暴露された、そして聖別されたキリストスの栄光と勝利、7つの輝き、『太陽—秘儀参者』の神秘は切り離され、その神秘は、慈悲のむしろ不可思議な表現をあきらかにする。

 

 そのために私たちは、[バーバリアンとヘレニック哲学] のような宗派によって保有されている非常に多くの教義が、全く無意味ではなく、[「キリストというよりもキレストスを切り離すことにより」]自然の秩序から切り離されていないことを発見するであろう、それは. . . それらの起源と全体としての真理を対応させる。

 

脚注ーーーーーーー

*(1) マンヴァンタラまたはプララヤの間や自然(宇宙空間)であっても、永遠に絶え間ない『パラブラフマンの深呼吸』は、ある。

*(5) キリストスという用語に気がついた人は、グノーシス派によって、その用語が高位自我(古代異教ギリシア秘儀参入者が同じことをしていた)を表していたことを容易に理解するだろう。 キリストスは、最終的に最高位の秘儀参入の後、両者が一つに混合された時に、低位自我すなわち、キリストスから切り離されたと言われている。キリストスは克服されて、栄光に輝いたキリストスのなかに復活する。— フランク、カバラ、75頁:ダンラップ、ソード、第2巻

*(6) ストロマティス、第1巻13章

 

<訳者より・用語解説>・・・[ Wikipediaより転載] セフィール・イェツィラー(形成の書、創造の書)とは、ユダヤ教神秘主義思想カバラの基本教典の一つ。伝承によればユダヤ人の祖であるアブラハムの作品とも言われるが、120年頃ラビ・アキバにより成立したものとするのが通説である。また、3世紀から6世紀にかけてと製作されたという異説もある。

10の「数」(によって象徴される4つの根源的元素と6つの方位)と22の「文字」(によって象徴される元素)を用いた、神による世界の創造を描く。また、この「数」と「文字」を合わせて「33の智恵の経路」とも総称する。

<訳者より・用語解説>・・・[ Wikipediaより転載] セフィロトの樹は、10個のセフィラと22個の小径(パス)を体系化したもの、「生命の樹」と呼ばれる。現代ではセフィロトの樹は「生命の樹」と同じと解釈される(カバラ由来の樹はセフィロトの樹が正しく生命の樹と混同すべきではない等)。

 

つづく

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 ☆ブラヴァツキー夫人の著作が読みたいがために日本語訳にチャレンジしています。シークレット・ドクトリン第1巻〜第3巻内の「エノク書」に関する章を3つ連続して掲載しました、今回の第3巻第9章は、原書と加藤氏の翻訳を参考にして自分なり訳しました。

 加藤氏(1933生まれだそうです)の訳書を参考にすることで、誤った解釈等に気づいたりと、大変勉強になりました、本当に有難く思います。

 

 ☆原書として、Kessinger Pub Co【Occultism Of The Secret Doctrine】 を参照しました。

 

 ☆シークレット・ドクトリン第三巻 加藤大典訳 文芸社 を参照しました。

【秘密教義】 第2巻 第2部ー21章 エノイキオン — へノック(その4)

  <<1888年に出版された H.P.ブラヴァツキー の著作>>

    ーーアウグスティヌスとエノクーー

 

        シークレット・ドクトリン【秘密教義】 

         第2巻―第2部 ―21章  

                      H.P.ブラヴァツキー 著

                                                  aquamarith (ハテナ名)    訳

 

アウグスティヌスとエノク

 エノクはフレデリック・クレーの研究書に記述されている大洪水に関する数行(79頁)に預言的な出来事を読んだとでもいうのだろうか、“太陽を基準とする天体地球の位置が、今の時代と原初の時代では違っていたことは明らかである、これは地軸のずれに起因したのではないだろうか。”?

  これは即ち、(現在の)太陽が現れる所で、かつては必ずしも上昇しなかった、そして黄道が赤道を直角に横断*していたということである、このことはエジプトの司祭たちがヘロドトスに示した他の非科学的陳述を思い起こさせる。

 

 プラーナ、聖書と神話の至る所に “暗い格言”があり、それらはオカルティストに対して二つの事実を明かす、 (a) 古代の人々は現代人よりも、おそらく天文学幾何学、宇宙史を熟知していただろう。(b) そして、地球とその生態は、原始的な状態から幾度も変わってきた。そして例えば、フェートンは隠された真理を学びたいと渇望したときに、太陽が通常の進路から逸脱したと決めた、それは彼の“無知な”宗教の盲信によるものであった — クセノパネスは“太陽が別の国に向かう”と断言した、もし大胆にもヨシュアが太陽の進路を完全に止めているのであれば、これは若干科学的である。 しかし実際に、万物の道理の前に、太陽が南から昇り、東側に寒冷地帯を位置づける北欧神話(Jeruskovenから)の教えを説明するかもしれない、ところが現在、寒冷地帯は北にある。

 

 簡潔にいえば、エノク書は、第3、第4、第5人種の歴史における主な特徴が混成された概要である — そして世界的にも現時代からみても極めて少ない預言の書である — そして地質学的、民族学的、天文学的、および超自然的な歴史的出来事を古代ローマ時代の記録から切り取った長い回顧録であり — 内省的かつ予言的な要約である。この不思議な人物の書は、ピスティス・ソフィア、そしてゾハールとその最も古くからのミドラーシムにもおびただしく引用されていた。

 アレクサンドリアのオリゲネスとクレメントは最高の尊敬のもとにその書を支えた。 そのなかで、オリゲネスが、その時代、すなわち西暦紀元2世紀に生涯を過ごした間に、エノク書の古さについて言及したのである、それをキリスト教以降の偽造であると述べることは不合理であり、時代錯誤を犯すことである、そしてエノク書は古代の尊敬に値する書だとした。

 

 古い書によって、神秘で神聖な名前とその効力は寓意的に説明されており明確である。第18番目から50番目の章まで、エノクの見通す力はすべて、秘儀参入の神秘を描写している。そのうちの一つは、“堕天使”の燃えている谷である。

 教会にとって、それが非常に古い、(極端に古代)という理由でエノク書が門前払いされたと、おそらく聖アウグスティヌスは間違いなく言ったであろう。4004年という紀元前の範囲内で認識された出来事の余地などなかったのであり、その“創造”から世界に割り当てられていたのである!

 

脚注 ———————————

* 古代の天文学、バイイ、第一巻、第一章 203頁、そして、第一巻、第二章、216頁。

*神の都市、第一巻、15章、23節。

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ーー*第2巻—第2部—21章 終わり。*ーー

 

☆個人的に興味があった章を記載しました、素人の翻訳で、間違いもあるかと思いますので、不明な箇所は原著の頁を御覧ください。

 

☆このシークレット・ドクトリンの第2巻ー第2部—21章(その1〜その4)の翻訳は、2017年4月に書いたSNS(mixi)日記を編集・修正してこちらにまとめたものです。

 

☆原書として、Theosophical University Press版 【 The Secret Doctrine Vol.2】 を参照しました。