H.P.B.著作の和訳を試みる & 関連の話題 blog

ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー (1831年 – 1891年) は、近代神智学を創唱しました。・・・主に彼女の代表作である「シークレット・ドクトリン」の和訳を試みています。

【秘密教義】 第1巻 宇宙発生論  スタンザ4

 <<1888年に出版された H.P.ブラヴァツキー の著作>>

 

       シークレット・ドクトリン【秘密教義】 

 

 

         第1巻 第1部  スタンザ4

 

                       H.P.ブラヴァツキー 著

                                                       aquamarith (ハテナ名)    訳

 

  七つの階層

 

  1. . . . 汝ら、大地の子よ、汝らの指導者である火の子たちに耳を傾けよ。そこには初めもなく終わりもないことを学べ。すべてが一なる数であって、数のないものから数は生じたのだ。

 

  1. 原初の七者から降りてきた我々、原初の炎から生まれた我々は、父たちから学んだことを学べ。. . .

 

  1. 光すなわち永遠の闇の光線の輝きから、再び目覚めたエネルギーが空間のなかに突然飛び出た、すなわち卵から一が、六と五が。そして三、一、四、一、五、合計で七の二倍。これらはエッセンスであり、炎であり、元素であり、建設者であり、数であり、アルーパ(無形、無色)であり、ルーパ(物質、色)であって、総計は神聖なる人間の力である。そして神聖な人間から、形体、火花、聖なる動物たち、神聖な四に含まれた神聖なる父たちの使者たちが流出した。

 

  1. これは声の大群であり、神聖な母の七者(声の大群)であった。七者の火花たちは、第一、第二、第三、第四、第五、第六そして第七の召使となり、付き従う。これらの『火花』は球、三角形、立方体、線と造形者たちといわれる。永遠のダーナ(縁起)、つまり、オエアオホオ**はこのようである。

 

  1. オエアオホオは『暗闇』、無際限なるもの、又は数なきもの、アーディ・二ダーナ・スヴァバットであり—

  1)アーディ・サナット、すなわち数、彼は一である。

  2) 主スヴァバヴァットの声、すなわち諸数、彼は一と九である。

  3) 『無形の正方形』

そして、○(無際限の円)の中に閉じ込められたこの三つは、神聖な四である。十はアルーパの宇宙である。次に『子たち』、すなわち七名の闘士がくる、一名すなわち八番目は、のけ者となる。彼の息は光の作り手である。

 

  1. つぎに第二の七者、それはリピカ**たちであり、三者でつくられた。見捨てられた子は一者である。『-太陽たち』は数え切れない。

 

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(訳者による・注)

**オエアオホオ・・・ オイ・ハ・オウ(オエアオホオの置換)、

北方の東洋秘教家たちは、オイ・ハ・オウの文字通りに、その意味は円状に動く風すなわち旋風であると解釈する。しかし、この場合それは絶え間ない永遠の宇宙的運動、あるいはそれを動かす力であり、その名をあげることは決してないが、その力は神として認められており、永遠のカーラナ、常に動いている大原因である。

 

**リピカ・・・サンスクリット語で『書く』という意味の言葉(リピ)に由来し、文字通りには『記録者』を意味する。

 秘教的な説明をくわえれば、これらの聖なる存在たちは、カルマの法則と関係がある、なぜなら彼らは人間のあらゆる行為や思考、さらには現象宇宙の中の過去・現在・未来のあらゆる出来事の記録を、アストラル光の目に見えないタブレットいわゆる『永遠の偉大な画廊』に書き込む記録者だからである。この眼に見えない神聖なキャンバスは生命の書である。

 

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 英文

 

  1. . . . Listen, ye Sons of the Earth, to your instructors — the Sons of the Fire. Learn, there is neither first nor last, for all is one: number issued from no number.

 

  1. Learn what we who descend from the Primordial Seven, we who are born from the Primordial Flame, have learnt from our fathers. . . .

 

  1. From the effulgency of light — the ray of the ever-darkness — sprung in space the re-awakened energies; the one from the egg, the six, and the five. Then the three, the one, the four, the one, the five — the twice seven the sum total. And these are the essences, the flames, the elements, the builders, the numbers, the arupa, the rupa, and the force of Divine Man — the sum total. and from the Divine Man emanated the forms, the sparks, the sacred animals, and the messengers of the sacred fathers within the holy four.

 

  1. This was the army of the voice — the divine mother of the seven. The sparks of the seven are subject to, and the servants of, the first, the second, the third, the fourth, the fifth, the sixth, and the seventh of the seven. These “sparks” are called spheres, triangles, cubes, lines, and modellers; for thus stands the Eternal Nidana — the Oeaohoo, which is:

 

  1. “Darkness” the boundless, or the no-number, Adi-Nidana Svabhavat: —
  2. The Adi-Sanat, the number, for he is one.
  3. The voice of the Lord Svabhavat, the numbers, for he is one and nine.

  iii. The “formless square.”

 

And these three enclosed within the are the sacred four; and the ten are the arupa universe. Then come the “sons,” the seven fighters, the one, the eighth left out, and his breath which is the light-maker.

 

  1. Then the second seven, who are the Lipika, produced by the three. The rejected son is one. The “Son-suns” are countless.

 

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  • このシークレット・ドクトリンのスタンザの試訳は、2012年04月01日に書いたmixi日記を編集・修正してこちらにまとめたものです。
  •  原書として、Theosophical University Press版 【 The Secret Doctrine】 を参照しました。