H.P.B.著作の和訳を試みる & 関連の話題 blog

ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー (1831年 – 1891年) は、近代神智学を創唱しました。・・・主に彼女の代表作である「シークレット・ドクトリン」の和訳を試みています。

【秘密教義】 第2巻ー第1部  スタンザ1〜6

  <<1888年に出版された H.P.ブラヴァツキー の著作>>

  H.P.ブラヴァツキー の著作であるシークレット・ドクトリンの日本語訳は昨年(2017年)12月に第2巻・第1部が竜王文庫・源忠氏翻訳から発売されています、抄訳では、東條氏の『シークレット・ドクトリンを読む』が既に出版されていて、高額な中古本となっています。                     

 シークレット・ドクトリンのスタンザの説明文を、ほんの僅かですが編集して訳文を付けてみました、素人の抄訳で誤訳もあるかと思います、不明な箇所は原著を御覧ください。

 

 原書として、Theosophical University Press版 【 The Secret Doctrine】 を参照しました。

 

  

        シークレット・ドクトリン【秘密教義】 

 

 

         第2巻―第1部  スタンザ1〜6

 

                      H.P.ブラヴァツキー 著

                                                                                  Aquamarith (ハテナ・名)    訳 

                      

 

  

  スタンザ-1. 知覚を持つ生命の始まり (シュローカ 1~4)

 

 1.四番目の回転をさせるラー*(霊)**(a)は、7つのラー(地名(惑星霊)に仕え、彼らは、彼らの主(一つ目)のまわりに自らの戦車(馬車)を動かし進ませる。彼の息は七つに生命を授けた、彼の息は最初のものに生命を授けた。

 

 <注(抄訳) >

 *ラー(LHA・・チベット語)はトランス・ヒマラヤの宗教で、天上的で超人的な存在のこと、つまり“霊”という意味の古代の用語である、天の階層全体をカバーし、大天使またはディヤーニから、落ちた闇の天使または、地球霊の事までも指す。

 

 **(a)・・この表現を分りやすく言いかえるなら、我々の地球の守護霊(第四連鎖の第四期にいる)は、七惑星霊または霊の長たる霊(または神)より下位の守護霊である。すでに説明したように、七存在の主要な神秘の神々である彼らキリエルのなかで、その長は顕教的で、目に見える太陽、或いは八番目であり、秘教では、第二番目のロゴスつまり、創造神であった。

 

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 2.地球は言った、— 「輝く顔の主よ、私の家は空っぽです。この輪(車輪)の人々にあなたの子たちを送りこんでください。あなたは智慧の主にあなたの七人の子たちを送ったではないですか**(a)。智慧の主は近づくあなたを七倍も近く見て彼はあなたを七倍も近くに感じている。あなたに仕える小さな環たちに光と熱をつかまえることや、その通路上を遮断するという、あなたの偉大なる恩恵を禁じている**(b)。あなたに仕えるものに同じことをいま与えてください。」

 

<注(抄訳) >

**(a)・・智慧の主は水星、マーキュリー、プドハである。

 

**(b)・・現代の注釈書はこの表現を「水星は地球よりも七倍多く熱と光を太陽から受け取り、美しい金星ですら、取るに足らない地球よりも二倍多くの熱と光を受け取っている。」という良く知られている天文学的な事実への言及としている、と考える。テキストで事実が古代に知られていたかどうかは「地の霊」から太陽の信仰までの推論で与えられるかもしれない。それがまだ生命を受ける準備ができていない、太陽はどうかというと地球人類を拒んだ。

 

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 3.「輝く顔の支配者」は言った、—「きみの働きが始まったら、私はきみに火をひとつ送ろう。 きみの声を他のロカス(Lokas)まで上げよ、きみの父である蓮華の主*より彼の子たちを遣わせよ・・・きみの"人々"は、父の法の下に支配されるだろう。きみの“人々”は死ぬべき運命をもつ。智慧の主の人々は、月の子たちとは違って、不死だ。不満をやめよ。きみは七つの殻をいまだにまとう・・きみと、きみの"人々"はまだ準備ができていない。**(a)」

 

 <注(抄訳) >

 *蓮華の主・・月のこと。その子たちを月のピトリたちという。

 

 **(a)・・どの根本人種であろうと、人間の身体組織はその環境に合わせて形成される。私たちの身体は物質で出来ているが、第一根本人種の身体はエーテル物質で出来ている。

 太古の聖典によると、どの周期も、その始まりにおいて、先ず大地が再生する。この新しい誕生には苦痛つまり地殻変動がともなう。

 

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 4.はげしい苦しみの後、彼女は古い三つを脱ぎ捨て、新しい七つの殻をまとい、彼女の最初のひとつとして立った**。

 

 <注(抄訳) >

 **これは地球の成長を意味している。地球は、彼女の三つの古い殻を脱ぎ捨てたとあるが、これは、地球が七つの周期のうち、すでに三つの周期を完了していて、現在は第四周期にいるからだ。新しい周期に入るまえには、必ず休息期間がある。地球は、ヘビが古い皮を脱ぎ捨てるように、古い殻を脱ぎ捨てる。そのため、地球はヘビの女王とよばれる。新しい七重の殻というのは、七つの根人種の神化に対応する地形の変化―地殻変動―を指している。

 

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 スタンザ―2 援助を受けなかった自然は失敗する (シュローカ 5~10)

  

 5. 輪(車輪)は、30クロル(三億年)回転した。 それは形態を構築した、柔らかい石は 堅くなり、堅い植物たちは柔らかくなった。見えないものから見えるものが生まれ、昆虫たちや小さな生き物たちが生まれた。彼女(地球)は 彼らが母にはびこるたびに、それらを彼女の背中から振り落した**・・・30クロル(三億年)経った時、彼女は向きを変えた。 彼女は、仰向けに横たわった。 つぎに横向きになった・・・ 彼女は天上の子たちを誰も呼ぼうとしなかった、彼女は智慧の子たちに何も尋ねなかった。 彼女は、彼女自身の胸から創造した。 彼女は恐ろしく邪悪な***「水-人」*たちを進化させた。

 

 <注(抄訳) >

 *「水-人」(WATER-MEN)・・・地球が単独でつくりだした生命体の一つ。水陸両棲で、半ば爬虫類、半ば猿のような存在で、全身うろこに覆われている。悪意と憎悪にみちている、半魚人とは全く違う。ちなみに半魚人は、海から現れた賢い生物で、バビロニア人に様々な智慧を授けた。

 

 **・・・これは地軸の変動とそれにともなう混乱をさしている。この混乱のなかで、怪物、半人間、半動物などが生まれた。これは寓話ではなく、死者の書や、カルデアの創世記やポイマンドレースにも記されている。

 

 ***・・・半魚人は創世記を二つの部分にわけた。最初、水と闇の深みあり、そこには、もっとも邪悪なものたちが住んでいた。有翼人、四面人、二面人、双頭人、角がはえた山羊人間、半人半馬、人面牛、犬魚といったものたちだ。簡単に言えば、哺乳類、人間、爬虫類、魚類、その他の怪物のあらゆる組み合わせだ。これらの生物が住んでいた女性原理は、海または水とよばれ、男性原理であるベール神に征服される。

 

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 6. 彼女は恐ろしく邪悪な「水-人」を彼女自身から創造した、他の残骸(鉱物、植物、そして動物の残り)とねば土(スライム)から彼女の第一、第二、第三の彼らを形作った。ディヤーニ(天使)たちが来て、これらを見た。 — 輝く父-母からのディヤーニ(天使)たち、彼らは白い領域から、不死なる者と死すべき者の住処から来た**。

 

 <注(抄訳) >

 **・・・我々のスタンザでの説明は、クーサの粘土板に記されている創造の伝説よりも、はるかに明白な説明を与えてくれる。しかし、粘土板で保存されていることは、それらを補強するものである。粘土板には、「天使の主」は混沌のうちに人間を滅ぼし、彼らが惨殺されたあとには「複数の死骸や無駄なものは、残されなかった」と記されている。その後、彼ら偉大な神々は、砂漠の鳥たちの体をもつ人々と、人間たち、「七王、同じ家族の兄弟」、その他の存在たちを創造した、彼らは原初エーテル体的な存在の人々で、歩くことができ、飛ぶことができたと言う、しかし、彼らは「完璧でなかった」ので、「滅ぼされた。そして」、彼らはエドムの王たちのように、性別がなかった。

 

  原初の種の創造についてのこの考えを、科学は比喩と寓話だと言って排除するのだろうか?それは、「天使たち」や「霊たち」の持つどんなものも同様に扱うということだ、 しかしそれが仮に自然におこったとして、すべての作り手たちである進化の物理法則が現在地球の上にあるならば、「そのような混沌など無い」のは何故なのか、地球が海でおおわれていて、巨大な怪物の存在の数々が発生したのは何故なのだろうか?

 

 人間たち、そして人間の頭と二つの顔をもつ動物たちなのか、反論点もあろう? しかし、「人」が唯一の高度な動物であって、無限の一連の変化によって野蛮人から進化したならば、それが以前からの自然の法則なのだろうか?なぜ、失われた環(人類と類人猿を繋ぐ)間に人間の頭を動物たちの体に付けることや、二つの頭をもつ獣たちやその逆の上部を持つ動物たちができなかったのだろうか?我々は地質学的期間のなかの、爬虫類と哺乳類の時代に生きていた鳥の翼をもつトカゲたちや、ヘビの頭がついた動物たちの体を見せられてはいない。

 

 科学的な立場からは、現代の我々人類にさえ怪物見本たちを、時々しか提供しないのだと論ずる、それらは双頭の子供たち、人間の複数の頭で動物の体、犬頭の赤ちゃんたち、などなどだろうか? 彼女(自然)が進化の順番どおりに長い期間はたらき、そして落ちついた今、自然がまだそのような気まぐれをするならば、ベロッソスの記述にあるように、怪物たちがプログラムの始まりから存在した可能性があったということ明らかにするものである、とにかく法則として以前に存在したことを、科学的に示して、現在の「先祖返り」というありのままの事実から、どちらが本当なのか確かな証明をする余地がある。

 

 これは、ドクトリンが教えであり、多数の証明によって示すものであり、我々は独断的な神学か唯物論的な科学の承認を待つことなく、スタンザを続行する。 解説と彼らの説明によって向けられる光の助けを借りて、これらに自らを物語らせよう、 これらの質問の科学的な面は、後ほど考慮される。

 

 これは、単に自然にまかせておいたなら、人や動物をつくりだすことはできないということを示している。地球は、最初のふたつ(鉱物界、植物界)と低位の動物界をつくることができるが、「人」をつくるとなると「皮膚の外皮」や、「動物の生命の呼吸」だけではなく、霊的な能力を授ける力が要求される、前の周期の人間の分霊たちは、たとえどんな「フランケンシュタイン」動物よりも劣った不利な状態であっても、彼らの身体を形成するために、純粋な物質的素材以上のもの、つまり霊的な火を欲する。

 

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 7. 彼らは不快だった。 我々の肉体は、そこにない。五番目の我々の兄弟たちにふさわしい形体はない。ここは生命が住む為の場所ではない。濁っていない純粋な水を彼らは飲まなければならない。**それらを干上がらせてしまおう。

 

 <注(抄訳) >

 **・・・注釈書はいう。

≪新しいマンヴァンタラ(宇宙や人間の本質が客観的な形体として現れる顕現期の総称)がはじまるにあたり、身体としての人を形成したのは、他のいくつかの物質界から来たものたちだ。彼らは、低次のラー(霊)たちで、二重の身体、つまり、エーテル体につつまれたアストラル体をもっている。 彼らは、幻影の我々身体の形成者たちだ。

 

≪ラー(ピトリ)たちがつくりだした形態のなかに、つまり《モナド、二重の龍ともよばれる》が予想の領域から降りてきた。しかし、かれは支えとなる柱がない屋根のようなものであった・・

 

≪人が地上一になるためには、四つの炎と、三つの火を必要とする。人間は四九の火を完成させる必要がある。幻影のマヌ人間をつくった意志の神々は、至高の諸天を荒廃させた。なぜなら、《二重の龍》は単なる形体に対して影響力がないからだ。それは、なびかせる枝や木がないところに吹く微風のようなものだ。それは媒介(マナス、意思)がなければ、形体に影響をあたえることができない。形体は、このことをしらない。

 

≪最高諸世界では、三は一になる。地上において最初に一は二になる。それらは第三の火に相当し、底辺がない三角形の二辺のようなものだ。

 

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 8. 炎たち*が到来した。火花を散らす炎たち。夜の火たちと昼の火たち。彼らは、濁った暗い海を干上げた。 自らの熱で彼らはそれらを消した。高位のラーたちと、低位**のラーマインたちがやってきた。彼らは、二つの顔や四つの顔をもつ者たちを根絶した。 彼らはヤギ人間と犬頭人間、そして半漁人と戦った。

 

 <注(抄訳) >

 *炎たち・・・「イザヤ書」によると、燃える火のような天使たちで、全能者の王座に仕えるものたちと同じ位階の存在、メルハは、(炎たち)の主である。民間伝承では、メルハは地上に現れたとき、ブッダの姿をとったとされる。

 

 **・・・低位というのは、霊的というよりエーテル的な意味、つまり、低次の存在であって、地獄界を指しているわけではない。わたしたちが住む地上世界より一段上にあるだけの世界をさしている。これに対し、ラー〈霊〉たちは至高の諸天球層にすんでいる。

 

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  1. 母なる水、偉大な海は泣いた。彼女は立ち上がり、彼女を持ち上げた月のなかに姿を消した、月は彼女の生命を与えた場所だ**。

  <注(抄訳) >  

  **・・・これは何を意味しているのだろうか?わたしたちの惑星の第四環(周期)における潮汐作用を述べているのだろうか?

 秘教の教えによれば、月は地球よりはるかに古い。いずれ天文学と地質学が証明してくれるだろうが、月のおかげで地球は存在している。地球の液体部分が自分の親である月に向って伸びあがろうとするように、潮は月に引き寄せられるのだ。

 

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  1. 彼らが絶滅した後、母なる地球は裸であった。 彼女は干上がりたいと、頼んだ。

  <注(抄訳) >

 *・・・地球が外殻に覆われるときが来た。それは水の分離ではじまった。それは新しい生命のはじまりである。一つの鍵がこのことをあかしてくれた。もう一つの鍵は、水と火の混合について教えてくれ、鉱物や大地のような堅い物質についてのアルケミー的記述の秘密をあかしてくれる。《宇宙の水、アーカーシャ》から〈生じた〉男性的な霊つまり“火”と女性的なガス状の“水”は交じり合って、アルケミー的に変化して、海となって地表にひろがった。ヴァルナ神は無限なる宇宙からひきずりおろされ、ネプチューン神として有限な海の支配者になった。

 

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 スタンザ-3 人を創造する試み (シュローカ 11~13)

 

  1. 主たちの主*が来た。彼は彼女の体から水を切り離した、すると、それは上なる天に、つまり最初の天(大気、空気、或いは天球層)になった。

 <注(抄訳) >

 *主たちの主・・各種の神話で天地創造をしたとされる神のこと。

 

 **ここで伝承は再び宇宙論的な観点に戻っている。もっとも古い記述と同じ内容が「プラーナ」(ヒンドゥー教聖典)の中で繰り返され、モーゼの記述の中でも繰り返されている。

 

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  1. 偉大なチョーハン〈天使〉たちは、空気のような身体の月の主たちを呼んだ。「“人々”を出現させよと彼らは命じられた。あなたがたと同じ本質をもつ“人々”をつくりなさい。 彼らの内面にそれらの形体を与えなさい。 彼女(母なる地球または自然)は外側の覆いをつくるだろう。彼らは、男女両性体**になる。炎の主たちもまたそうであろう・・・。」

 

  <注(抄訳) >

  *月の主たち・・インドにおいては、彼らはピトリ(月の霊)たちと呼ばれている。

 

  **男女両性体・・最初に生まれる人間は単性(男女両性体)であり、第三根本人種のなかばに男女二つの性に分離する。

 

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  1. 彼らは、それぞれが割り当てられた土地に行った、彼ら七存在がそれぞれの土地に。 炎の主たちは背後に残った。彼らは行かない、彼らは創造しない。**

 <注(抄訳) >

 **秘教の教えは、聖なる創造者たちが地球の七つの部分に人間を創造したと教えている。つまり、七つの異なる領域に外見も中身も異なる七種の人種を創造したということだ。この多産的な主張についてはスタンザ7で考察する。

  

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 スタンザ-4.  第一根本人種の創造(シュローカ 14~17)

  

 14. 招き入れる七存在たち「意識-生まれの主」は、生命付与の霊によって動かされ、彼ら自身から分離させ、それぞれ彼自身の領域上においた**。

     

 <注(抄訳) >

 **・・・彼らは「影」またはアストラル体を脱ぎすてた。 「月の霊」のようなエーテルの存在が殆ど具現化されていない体を脇において、ひとつの星のなかで喜ぶのではないかと推測できるかもしれない。 ブラフマンがスーラたち(神々)を吐きだすとアスラになったように「祖先たち」は最初の「人」を息のように吐き出したと述べている。第三の注釈書は、彼らは新しく生まれた「人々」で、影の影だと述べている。

 

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 15. 七度、未来の人々の七つの影が、それぞれが独自の色と種類で生まれた。どれも彼らの父よりも劣っていた。骨のない父たちは、骨のある存在に生命を与えることができなかった。かれらの後に続くものたちは形体もマインドもないブータ(地縛の魂)たちだった。したがって彼らはチャーヤー(像あるいは影)と呼ばれた。

 

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 16. どのように、マヌーシャが生まれたのか? 意識をもつマヌ*たちである彼らはどのように作られたのか? 父は、彼ら自身の火に助けを求めた、それは地球の中で燃える火だ。 地球の霊は、太陽の火に彼の助けを求めた。 これらの三つは協力して良いルパ(形体)を生みだした。それは立ち、歩き、走り、よこたわり、飛べた。だが、それはまだ感覚のない影に過ぎなかった・・・。

 

 <注(抄訳)>

 *マヌ・・・この名はサンスクリット語で「考える」ことを意味する動詞“man”即ち”人“に由来している、実際には第一番目のマヌであるスヴァヤンブーのことだった。彼らは独立自在者のスヴァヤンブー《即ちブラフマー》から生まれたのであるから、最初の立法者たちであるマヌは殆ど神といえるような存在である。またインドの偉大な立法者名でもある。

 

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 17. 息は、形体を必要とした、父たちがそれを与えた。 息は、大雑把な身体を必要とした、 地球がそれを形作った。息は、生命の霊を必要とした、太陽のラー(太陽霊)が息をその形体に吹き込んだ。息は、その身体の鏡を必要とした、「我々は我々自身の鏡を与えた」とディヤーニ(天使)たちは言った。息は、欲望の乗り物を必要とした、「それはもう持っている」と水を干上がらせた者はいった。しかし、息は、宇宙を受け入れるマインド(意思)を必要とした、「我々は、それを与えることができない」と父たちは言った。「私はそれを決して持たなかった」と地球の霊は言った。「私のそれを与えると、身体は焼きつくされてしまうだろう」と偉大な火が言った・・・「人」は、空ろで無感覚なブータ(地縛の魂・エレメンタル)のままでいた・・・このように、骨格の無いものたちは生命を授かり第三根人種の中で骨格をもつ人々になった。**。

 

 <注(抄訳)>

 **・・・十分な説明はスタンザ5にあるので、ここでは、いくつかの注釈にとどめる。原始的な物理的人間あるいは、その身体の〈父たち〉というのは、太陽に住む生命電気の原理のことである。月が母である。なぜなら月の神秘的な力は、動植物の成長に決定的な影響をあたえるのとおなじように、人間の発芽と成長に決定的な影響をあたえ、それを方向づけるからだ。 “風”あるいはエーテルは、ここでは地球上に太陽と月の作用を伝えてまきちらす働きをするものを意味している。もちろん、このほかに真の人間をつくりだすには“生ける火”が必要だ。

 

 

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  スタンザ ―5. 第二根本人種  (シュローカ 18~21 ) 

 

 18. 最初は、ヨーガの子たちだった。彼らは黄色い父と白い母の子たちである。

 

≪後になって注釈書は、この文を次のように訳している≫

「太陽の子たち、そして月の子たち(風あるいは)エーテルの幼子たち・・・**(a)。

彼らは主たちの影の影だった**(b)。 彼ら(影)は拡がった。 地球の霊は彼らに被いをかけた、 太陽のラー(太陽霊)は彼らを暖めた(すなわち展開途中の物理的形態のなかで生命の火を保った)息吹たちは生命を持ったが、そのことを理解しなかった。 彼らは彼ら自身の火も水も持たなかった。

 

 <注(抄訳)>

**(a)・・・この点について、ヘルメスのエメラルドタブレットは秘教的な意味合いの七つの鍵を持っていることを忘れないでいよう。(宇宙-科学は学徒たちには周知のことであり、文化人類学的なものをいま与えるだろうか。「人」についての「ひとつの存在」の記載がある。 それは「ひとつの存在の父は太陽である。その母は月である。風は彼の胸でそれを運ぶ、そして、その養生者は霊的な地球である。」同じことを秘教の解釈のなかで付け加えていた「霊的な火はその導師である」。この火はハイヤーセルフ(霊的本質)、つまり霊的な自我(霊我)であり、自身の低級自我の影響をうけて、生きようという欲望に満たされて、生まれ変わるたびに変化しながら永遠に転生を続けている。

 

**(b)・・・「彼らは主たちの影の影であった」という一文は、先祖たちが彼ら自身のアストラル体から人をつくったと、普遍的な信条を説明する。デーヴァ(自然霊)たちは、彼ら自身の影を持たないで、東側に残っている。「デーヴァ(自然霊)たちは、無の影たちを投げた」、これは良い聖なる霊の確かな徴候である。

なぜ彼らは、彼ら自身の火や水を持たなかっただろう?

 

 

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 19. 二番目の人種は発芽と増殖によって生成された。性別のない影たちから生成された単性の生命形体である。おおラヌー(弟子)よ、第二根本人種はこのようにして生成されたのだ**。

 

 <注(抄訳)>

**・・・科学の権威者たちからは、第二根本人種である「汗-生まれ」の父たちと、「卵-生まれ」の両性具有者である第三根本人種は、最も激しい批判を浴びるであろう。これらのふたつの生殖方法は、西欧的な精神を持つ者にとって、最も理解するのが難しいだろう。

 

「芽を出す」は、スタンザでよく使われる言葉である。これらのチャーヤー(影)たちは、どのように彼ら自身を繁殖させることができたのだろうか、 彼らはエーテル体で、性とは無関係で、まだカーマ・ルーパ(欲望によって作られた精妙な体で、第三根本人種で唯一進化したのか?)という欲望の乗り物さえ持たずに第二根本人種として生じた。

 

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 20. 彼らの父は自ら生まれた存在だった。チャーヤー(影)は自ら生まれた存在、つまり薄明の子たちとよばれる主たち(父たち)の輝く身体から生まれた。

 

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 21. その人種が老いたとき、古い水がもっと新鮮な水と混ざった。その水滴が濁ると、それらは新しい流れの中に拡散して消えた。最初のものの外殻は二番目のものの内部になった。 古い翼は新しい影になり、翼の影になった。

 

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 スタンザ―6「汗‐生まれ」の者たちの進化 (シュローカ 22~23)

 

 22. それから第二根本人種は第三根本人種**(卵‐生まれ)を進化させた。 汗*は成長し、そのしずくたちは成長して堅く、丸くなった。太陽はそれを暖めた。月がそれを冷やして形づくった。風がそれを養うと、それらは熟した。星の天空から白鳥が大きいしずくを覆いこんだ。これは将来の種になる卵(人-白鳥)、つまり後期第三根本人種の卵である。最初は両性具有者であったが、後になって男性と女性に分離した。

 

 <訳者注>

**第三根本人種・・・人類を進化させるため、バルヒシャッド(月連鎖の天体D出身者)たちの一部は、後期第三根本人種のなかに転生し、その形体は神々しいほど美しく、眩しい額より宝石のように輝く単眼で眉目麗しい両性具有の巨人族となった。彼らは聖王として君臨して、いくつもの巨大都市と壮麗な神殿をたてた。(・神智学大要第五巻 たま出版 P238より)

 

 <注>

*汗・・・第三根本人種は無性生殖によって生じた。

  

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 23. 「自己‐生まれ」のものたちはチュハーヤたち、すなわち薄明かりの子たちの身体の影たちであった。水も火も彼らを破壊することはできない。だが彼らの子たちは破壊された。**

 

 <注(抄訳)>

**・・・この文は、注釈書の助けがないと理解できない。先祖の「影」たちである、第一根本人種は傷つくこともなく、死により破壊されることもなかった。エーテル的な存在で、あまりにも非人間的なので、いかなる元素の影響もなく、洪水や火災であっても影響を与えることができないからだ。しかし彼らの「子たち」つまり第二根本人種は、そうであっても破壊された。

「先祖」が彼ら自身がつくりだしたアストラル体のなかに吸収されたように、アストラル体は、「汗-生まれ」のなかに吸収された。これら第二番目の人類は、多くの異種混交によって巨大な半-人間の怪物になった、人間の身体をつくろうとした自然の最初の試みであった。永遠の花園であった第二大陸(現在のグリーンランド)は常春のエデンの楽園から、極北の冥府に変わった。この変化は地球上の海床の変化による。この地殻変動によって、第二根本人種の殆どが死滅した。

 

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(つづく)

 

  ◎このシークレット・ドクトリンのスタンザ及び脚注の抄訳は、2012年4月~5月に書いたSNS(mixi)日記を編集・修正してこちらにまとめたものです。

(2018/3/22  字句修正・・・ 根人種から 根本人種に)